2006年10月01日

補語にあたる名詞と形容詞の違いは?

 koopeさん、しばらくサボっていた間に別の話題でつないでいただいてありがとうございます。そろそろ続きを再開しようと思います。
 
 そもそも補語という観点から見たとき何が名詞で何が形容詞と考えればよいのでしょうか?
 「男性」、「32歳」は日本語で考えると名詞に相当します。しかし、英語で考えると前者は「man」という名詞で日本語と一致しますが、後者は「32 years old」という形容詞となり一致しません。結局、辞書にこれは名詞、これは形容詞と書いてあるからそう判断しているに過ぎないことがわかります。そこで名詞の本質をまず考えてみたいと思います。
 名詞の本質は、物理的空間で他のものと明確に区別できるものを示す記号ではないでしょうか?「鉛筆」というものは誰にとっても鉛筆であり、鉛筆と鉛筆以外のものと区別できます。キャベツもそうですし自動車もそうです。これを名詞の基本形とします。
 それに対して2方向の拡大があります。一つは、それを一つのカテゴリとみなしより区別の仕方を細分化することです。もう一つは明確性をぼかすことです。
 まず、細分化する方向を考えて見ましょう。

 たとえば、自動車には、「乗用車」、「トラック」、「バス」などというものがあります。これは自動車をカテゴリとみなし、そのカテゴリ内に存在するものごとをさらに分類し、区別の仕方をより細分化しているといえます。
 「乗用車」は「人が乗る自動車」であり、トラックは「荷物を運ぶ自動車」といえます。このときに重要なのが形容詞となります。「人が乗る」「荷物を運ぶ」が自動車に対する形容詞になっているからです。
 ですから「その自動車は乗用車である」は英文法的にS(名詞)+V(動詞)+C(名詞)ですが、「乗用車」を「人が乗る自動車」と言い換えると、「その自動車は人が乗る自動車である」といえます。この場合英文法的には、

 S(名詞):「自動車」+V(動詞):「です」+C(形容詞+名詞):「人が乗る自動車」

になります。
 逆に、「鉛筆は黒い」の場合を考えて見ましょう。英文法的にはS(名詞)+V(動詞)+C(形容詞)となります。これを乗用車と同じように考えると「鉛筆は黒い鉛筆」となり、

 S(名詞):「鉛筆」+V(動詞):「です」+C(形容詞+名詞):「黒い鉛筆」

となります。

 このように考えると、どちらもS(名詞)+V(動詞)+C(形容詞+名詞)となり、補語は本来、形容詞+名詞の形であることがわかってきますね。

注)ここで使用してる形容詞は「形容詞」、「形容詞句」、「形容詞節」を代表して使用しています。

以降、続く。
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