2006年07月22日

「例」ってなに?

 「関係と分解と具体例」、関係と分解については、それなりに議論してきましたね。いよいよ具体例について検討すべきときがきたようですね。でも、koppeさん、これは奥が深いですよ。
 まず、具体例の形容詞を取り去ると当たり前ですが例になりますよね。ある言葉が存在すると言うことは、その言葉とそれ以外を区別するために存在する。この表現は、今まで2対言葉として議論してきて公理1と定義したものの言い換え表現です。
 では、この「例」という言葉は例と何を区別しているのでしょうか? 例を反対語辞書等で調べてもその反対語はありませんね。そこで、自ら例とその反対を定義してみましょう。そのために、まず、「例」の意味をさらってみましょう。

--- 以下、「例」の意味をGoo辞書(三省堂提供「大辞林 第二版」)より抜粋 ----

(名)
(1) 相手に類推させるために、同種類の事柄の中からよりどころとして特に取り上げて提示するもの。
(2)判断の基準やよりどころとなる過去の事柄。先例。ためし。
(3)以前から世に行われている事柄。しきたり。ためし

(副)
いつも。つねづね。
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 これらの説明の共通項として言えることは、事実であり、時制でいうと現在完了、または、いつもを意味する現在形の表現で語られるものであることが分かります。
 これをここでの「例」の定義としましょう。すると「例」の反対は事実でないものであり、時制でいうと未来と言うことになります。これに該当する代表的な言葉を挙げてみましょう。そうですね、「推論」と言う言葉がありますね。

 「例」とは、「事実」のことであり、その反対は「推論」であると定義することにしましょう。このように定義してみると面白いことが見えてきます。
「関係と分解」と「具体例」の関係ですが、具体例が事実に当てはまるとすると、「関係と分解」は推論に当てはまることになります。
 よく人が人に説明するとき、最後に「たとえば」を付け足したくなる、または聞きたくなるのは、その説明が無意識の中で推論と受け止められているからなのではないのでしょうか? だから、その推論に当てはまる事実を言いたくなるし、知りたくなるのではないのでしょうか?
この観点でコミュニケーションを観察してみると面白いものが見えてくると思います。
posted by mokuren at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 10.具体例とは何か | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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