2006年07月22日

「例」ってなに?

 「関係と分解と具体例」、関係と分解については、それなりに議論してきましたね。いよいよ具体例について検討すべきときがきたようですね。でも、koppeさん、これは奥が深いですよ。
 まず、具体例の形容詞を取り去ると当たり前ですが例になりますよね。ある言葉が存在すると言うことは、その言葉とそれ以外を区別するために存在する。この表現は、今まで2対言葉として議論してきて公理1と定義したものの言い換え表現です。
 では、この「例」という言葉は例と何を区別しているのでしょうか? 例を反対語辞書等で調べてもその反対語はありませんね。そこで、自ら例とその反対を定義してみましょう。そのために、まず、「例」の意味をさらってみましょう。

--- 以下、「例」の意味をGoo辞書(三省堂提供「大辞林 第二版」)より抜粋 ----

(名)
(1) 相手に類推させるために、同種類の事柄の中からよりどころとして特に取り上げて提示するもの。
(2)判断の基準やよりどころとなる過去の事柄。先例。ためし。
(3)以前から世に行われている事柄。しきたり。ためし

(副)
いつも。つねづね。
-------------------

 これらの説明の共通項として言えることは、事実であり、時制でいうと現在完了、または、いつもを意味する現在形の表現で語られるものであることが分かります。
 これをここでの「例」の定義としましょう。すると「例」の反対は事実でないものであり、時制でいうと未来と言うことになります。これに該当する代表的な言葉を挙げてみましょう。そうですね、「推論」と言う言葉がありますね。

 「例」とは、「事実」のことであり、その反対は「推論」であると定義することにしましょう。このように定義してみると面白いことが見えてきます。
「関係と分解」と「具体例」の関係ですが、具体例が事実に当てはまるとすると、「関係と分解」は推論に当てはまることになります。
 よく人が人に説明するとき、最後に「たとえば」を付け足したくなる、または聞きたくなるのは、その説明が無意識の中で推論と受け止められているからなのではないのでしょうか? だから、その推論に当てはまる事実を言いたくなるし、知りたくなるのではないのでしょうか?
この観点でコミュニケーションを観察してみると面白いものが見えてくると思います。
posted by mokuren at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 10.具体例とは何か | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月15日

滑り込みセーフ

 先日、お客様に対するヒアリングの結果をまとめた業務フローをお客様に確認していただくためのレビュー会を実施しました。
 ヒアリング結果のアウトプットの評価は、ヒアリング対象者から聞いたことをどの程度理解して表現できているかによって180度変わります。相手が「私のしゃべったことをかなり理解してくれている」と思ってくれれば、あとの間違いは機嫌よく指摘して直してくれます。しかし、「せっかくしゃべったのに、ほとんど理解してくれていない」と感じると、「一体何を聞いてたんだ!」とクレームになってしまいます。

 今回の仕事では、私はヒアリング全体の取りまとめを担当しており、ヒアリング結果から業務フローを作成する作業は別の組織の2人で分担していました。ところがレビュー会の4日前にふたを開けてみると、内容は惨憺たる状態でした。書き方が分からないのではなく、聞いたことを理解していないので、何を書いていいのかわからないか、書いた内容があっているか違っているか分からないという状態だったのです。2人とも、私とまったく同じ内容を聞いているにも関わらず、です。一時はレビュー会で玉砕することも覚悟しましたが、レビュー会の前2日間、缶詰状態で2人が私の説明を口述筆記するというやり方で、何とかぎりぎり玉砕を回避することができました。

 私と業務フローが書けなかった2人の違いは何なのでしょうか?なぜ、私とまったく同じ内容を聞いていながら、理解した内容にこれだけの差ができてしまったのでしょう?

 私は、ヒアリング結果のアウトプットである業務フローのイメージをヒアリングする前から持っていました。そして、業務フローのイメージを頭の中に描きながら、頭の中で描ききれない部分はメモにイメージを書きながら相手の話を聞いていました。業務フローのどこに箱を置けばいいか分からないところや、どう線をつなげばいいか分からないところはその都度確認し、それが描けたところは「理解した」と自分で確認しながら聞いていたのです。
 しかし、業務フローをかけなかった2人は、ヒアリング結果のアウトプットとしてどのようなものをどのレベルまで作らなければならないかという明確なイメージをもっていませんでした。また、それを作るのに十分なだけ、自分たちがヒアリングの内容を理解したかどうかを確認する手段を持っていませんでした。言葉を聴いて点情報を点情報のまま関係付けることをせずに、日本語の文章として意味がわかったというレベルで「理解したつもり」になっていたのです。聞いている最中に理解度を確認することはできなくても、ヒアリングの直後に、実際に業務フローを書いてみる、ということをやってみれば、自分がどの程度理解しているかは分かったはずなのですが、それもやっていなかったのです。
 振り返ってみれば、私も昔からこんなことが出来ていたわけではありません。昔は、ヒアリング期間中は、ヒアリングの後でヒアリングメモを見ながら業務フローを書いて理解度を確認する、次のヒアリングで聞くことを準備するという作業で手一杯になっていました。しかし、それを繰り返しやっているうちに、いまはヒアリングの最中にそれができるようになったのです。
 しかも、いまでは、ヒアリングした内容は既に頭の中でアウトプットイメージに変換されているので、実際のアウトプットがどのレベルに達していれば合格点がもらえるか、というゴールもお客様にぶつける前に自ら設定できるのです。

 このことから、「理解する」には以下のことが必要だということがわかります。
・どれだけ理解すれば「必要なだけ理解した」といえるかという判断基準を持っていること。
・自分の理解がそのレベルに達しているかどうかを判断する手段を持っており、それを使って理解度を都度自己判定できること。
・理解するには、点情報どうしを関係づけることが必要。点情報を点情報のまま記憶している状態では、理解したかどうかは分からない。

 また、自分の経験に照らすと「理解する」技術の習得には訓練が必要だということも分かります。
・自分が理解しているかどうかの確認は最初は筆算しないとわからない。訓練すると暗算できるようになる。
・アウトプットの評価基準は相手の中にあるが、そのつもりで経験を積むことで、それを自ら設定することができるようになる。(これができて初めてプロと言える?)

 ヒアリングは、「理解力」を測るには絶好の機会です。是非皆さんも自分の「理解力」を計測するつもりで望んでみてはいかがでしょう?
posted by koppe at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 90.最近の出来事から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月11日

具体例の種類

 「2006年04月15日 第3のより良く分かる方法は?」の記事で、第3の「対象をよりよく分かる方法」は「たとえば」または「たとえると」なのではないか書きました。その後mokurenさんがそれらを「具体例」と定義してくれましたね。
 「例えば」と「例えると」は、漢字も意味もよく似ているように思えますが、使い方を見てみると2つには大きな違いがあります。
 「例えば」は、ある分類に属する具体的な対象を挙げる場合に使います。「高級車には、例えばBMW、ベンツ、アウディ、セルシオがあります。」というような使い方です。
 「例えると」は、あるものの性質や機能など言葉だけでは理解しにくいものを、まったく別の何かに当てはめて説明するときに使います。こちらのページの中で、「人間で言えば」、とか「食べ物で言えば」がこの使い方に当たります。
 ところで、「2006年04月18日 具体例の挙げ方」の記事の中で露出の説明を具体例の例として取り上げましたが、これはどちらかと言えば後者の使い方です。ただし、何か1つだけを例えているのではなく、構成する個々の要素どうしの関係も含めて全体を丸ごと例えているところが違います。
 ということで、具体例の種類には、この3種類があると思うのですが、mokurenさんはどう思いますか?
posted by koppe at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 10.具体例とは何か | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月08日

お次は具体例

 なるほど、2対言葉の分類軸は分類されたもの同士が反対関係であることを示している、ということですね。それなら納得できます。
 ここまで「関係」と「分解」に関してかなり議論を重ねてきました。でも、「具体例」に関してはまだあまり議論していません。そこで、次回からは「具体例」をテーマにしてはどうかと思いますが、mokurenさん、いかがでしょう?
 
posted by mokuren at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 9.4象限MECEの作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月02日

分類軸と関係

 そう言われても、やはり分類は「関係」を表しているとしかいいようがないのですが。
 今回の例で、分類軸に該当するものは「官民」と社会への「出入」の二つですよね。この二つの2対言葉をよく考えてみてください。反対の関係になっていませんか。2対言葉は、これらの例に限らず一般的に、人間の持つ反対の関係の概念を言葉にしたものだと思います。
 したがって、「前後」は前後関係だし、「上下」は上下関係ですね。なぜこれが関係として成り立つかを聞かれると困りません? これらの2対言葉は人間の持つ反対の関係の基礎概念だからだと思います。ユークリッド幾何学にたとえて言うなら公理にあたると思います。
 ところが問題は「官民」など、「前後」や「上下」などと比べて普段あまり使われていない2対言葉はどうしても官民関係とはいいづらいですよね。これは、「前後」や「上下」が自然に与えられた人間の外界人間が認識するための基本的概念であるのにたいして、「官民」は人間がみずから作り出した概念、つまり、応用概念であるがゆえに関係とは言いづらいのではないかと想像しています。
 逆にその違いが単なる人間の言葉に発する習慣性の違いにしか過ぎないと割り切ってしまえば、すべての2対言葉は○○関係と言うことができます。反対関係のより具体化した関係を表しているといえます。

 「官民関係」「出入関係」「山海関係」・・・・・・

 普段、これらの2対言葉は関係をつけて一般的に表現されていないので、最初は違和感があるかもしれませんが「上下関係」や「前後関係」と同じように「反対関係」をより具体化したものであることは間違いありません。その意味で、4象限MECEでの分類軸は関係を表しているといいました。

 ちなみに、4象限MECEでの分類軸の基本の考え方は反対関係で分類することであり、それをより詳細化した2対言葉で分類軸をつくることがポイントになりますが、反対関係と言った瞬間、反対関係以外のものが存在するのではないかと閃きませんか?
 「反対」の反対は「同じ」ですよね。この「同じ」と言う概念をキーワードに××関係なる言葉を捜してみませんか? 面白いものが見つかるかもしれません。それが4象限MECEとは別の新たな認識方法を見つけ出す糸口になるかもしれません。
posted by mokuren at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 9.4象限MECEの作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月29日

「分類軸」は「関係」だといわれても。。。

mokurenさん、
 「この関係と分解を4象限MECEに当てはめて考えてみると非常にすっきりします。」と書かれていますが、全然すっきりしないのですが。
 なぜ「「関係」が「分類軸」で、「分解」が「分解要素」と対比づけることができるのです。」かが理解できません。

 確かに対談記事の中で、分類軸や4つめの問題を見つけ出すのには、関係を使っています。どのように関係を使ったかを整理してみます。
1.最初に、少子化で減るものとしてまず3つを挙げました。
shoushika4.JPG

2.次にその3つを2つと1つに分けるために、共通する観点を探しました。具体的には、それぞれで社会との間で流れているものという関係を書いてみると、お金の流れという共通点がでてきました。
shoushika4.JPG

3.それを流れの向きで2つに分類することで、2つと1つに分解できました。
shoushika4.JPG

4.さらに、流れが一方向のものと、双方向のものの共通点を見つけて分類することで4象限に分類できました。
shoushika4.JPG


 つまり、労働、税金、消費が個人と何かの間のどういう関係を表しているかを分解していって共通点を見つけ出し、2対言葉で分類したというならわかります。
 でも、その分類が「関係」だといわれると、何と何の関係なのやら、さっぱり理解できません。
 どういうことなのか、もう少し詳しく説明してもらえませんか?
posted by koppe at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 9.4象限MECEの作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月25日

「4象限MECE」と「関係と分解」

 存在しないものを認識するための一手法としての4対言葉によるMECE的分解。そしてそのMECEでの4対言葉自体の定義の怪しさから4象限(田んぼ)MECEまで、ようやく話が一つにまとまりましたね。

 ・考えるべきものがあり分解する。
 ・分解しようとするが2〜3個ぐらいにしか分解できない。
  (それ以上できない、または表現を変えてすでにあげた分解要素と同じ内容のことを列挙するだけの状態になってしまう)
 ・分解軸を考える。
 ・????

 4象限MECEは上記の????の思考状態を脱出する方法でもあります。このとき2対言葉を利用するのです。

 ところで、この4象限MECEを考えるとき、面白いことに気づきませんか? それは、分解軸と分解要素がそこに存在することです。
 関係と分解についてこれまでいろいろ議論してきました。その一つの結論としてズームインやズームアウトというメトノミー(比喩)を持ち出したりもしました。しかし、今ひとつ定義された感じになっていなかったと思います。

 この関係と分解を4象限MECEに当てはめて考えてみると非常にすっきりします。「関係」が「分類軸」で、「分解」が「分解要素」と対比づけることができるのです。
 そうすると、関係と分解が表裏一体の概念であることが見えてきますね。分解されたものどうしの間には何らかの関係が存在する。言い換えれば、関係が存在するということは個別の要素が存在しえる。ということなのではないのでしょうか。

PS:koppeさん。4象限MECEで分解軸を見つけ出すとき、万能ではないのですが一つコツがあります。それが何か考えてみませんか?
posted by mokuren at 09:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 9.4象限MECEの作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月23日

対談:続・田んぼMECEの具体例

koppe :
先日は、田んぼMECEの作り方を4つ目のキーワードの「福祉」を見つけるところまでやったけど、まだ田んぼMECEは完成してないよね?
mokuren :
というと?
koppe :
社会へのお金の流入=税金と消費、個人へのお金の流出=労働と福祉、ということまでは分かったけど、まだ田んぼにはなってなくて、"日"を90度回転した状態だよね?
mokuren :
ああ、そういうことですか。まだ"田"の形になっていないと。
koppe :
そうです。次はこれを"日"→"田"にするんだよね?
mokuren :
そうです。
koppe :
「福祉」の見つけ方までは、今までやってきた方法でいいんでしょ?
つまり、まず3つ挙げる。
mokuren :
そうだね。
koppe :
それを2つと1つに分ける分類の軸を見つける。(流入と流出)
mokuren :
そこまでは、OKです。問題はこの次。
koppe :
足りない1つが何かを考える。(労働以外に流入するものは何か)
mokuren :
直感的に考えて足りない1つを見つけ出す。これはこれで、一つの方法だと思うよ。
koppe :
このあと、田んぼに分けるんでしょう?具体的には、流入と流出に分類されているもの1つづつで似たもの同士を集めて共通点を探す。
koppe :
とすると、考えられる組み合わせは、「税金ー労働」と「消費ー福祉」の組み合わせか、「税金ー福祉」と「労働ー消費」の組み合わせしかないから、このうち、どっちの組み合わせのほうがより共通性があるかといえば、後者のほう。
mokuren :
そうそう、いいところまできました。この「税金ー福祉」、「労働ー消費」を一般的な2対言葉で言い直してください。そうすると、新たな視点がみえてくると思うよ。
koppe :
「税金ー福祉」は国・自治体、「労働ー消費」は民間。
これで 田んぼMECEが完成?
mokuren :
おしいね。「国・自治体」と「民間」を一つの2対言葉でいえるとすっきりするよ。
mokuren :
それは、「官民」です。
mokuren :
最初に見つけた分類軸が「出入」であり、今回見つけた新たな分類軸が「官民」となります。これで、4象限(田んぼ)の分類軸となるべき2軸がそれぞれが2対言葉で2等分されたことになるでしょ。
mokuren :
3つを挙げたあと、4象限に分解するのに足りない4つめを直感的に見つけ出し、それから田んぼの分類軸を見つけ出す。これがひとつの方法。
でも、4つめが直感的に見つけ出せないときはどうするんだろうね??
koppe :
3つしか挙がっていない状態で、4つめを「?」としたまま考えるの?
mokuren :
そうです。
流入と流出とは別の分解軸ですでに見つけ出されてる問題点を2分割します。このときのポイントは、すでに見つけ出されている3つの問題点をA,B,Cとして、それが「A,B」と「C」に分けることができていたとすると、「A,C」と「B」または「B,.C」と「A」に分けることが可能な新たな分解軸を見つけることにあります。
koppe :
つまり、さっきの手順を田んぼMECEを作る手順の1つめのパターンとすると、2つめのパターンは、3つしか上がっていない状態で、4つめを「?」としたまま、2つめの分類軸を見つけてから、「?」が何かを見つける。ですか?
mokuren :
そうですね。
koppe :
ちょっとやってみます。
流入=「税金と消費」、流出=「労働」に分かれているわけだから、2つめの分類軸をみつけたいなら、「税金」と「消費」の違いはなにか?と考えればいいのかな?
mokuren :
そうそう、いい感じ。
koppe :
「税金」と「消費」の違いは「対価なし」と「対価あり」。「労働」は「対価あり」なので、「対価なし」の「流出」はなにかと考えればいいわけだ。で、「福祉」が見つかると。
mokuren :
それでよいと思うよ。
koppe :
「福祉」が見つかったら一応田んぼが完成するので、田んぼに当てはめてみてから、第二の軸を見直すと、「対価ありなし」より、「官民」のほうがよりフィットしていることがわかる。2つ目の軸が確定したので田んぼMECEが完成!
mokuren :
そういう考え方もOKじゃないかな。ようは考えやすいように考えることが第一優先だから。
mokuren :
でも、軸として有り無しが浮かんだ場合は、その時点でそれをできるだけ2対言葉に置き直すべきだと思うよ。
koppe :
その理由は?
mokuren :
有りと無しは「有り」と「それ以外」と同じことであり、「それ以外」が無限の範囲を言っている可能性が高いためです。これでは、「なし」=「それ以外」はなんでもありになってしまう可能性がある。
mokuren :
どちらも有限にするためには、極力、2対言葉で表現すべきだと思う。
koppe :
以前私が書いた記事で、「それとそれ以外」に分ける例で、「好き」と「好きでない」に分けて、「好きでない」を「嫌い」と「好きでも嫌いでもない」に分けたけど、それは軸としては不適当ということですね?
mokuren :
不適当とまでは言わないけど、そのような形で分解していくと、どこかで思考の行き詰まりが発生する可能性が高くなるんじゃないかな。
koppe :
うーん。感覚的には確かに好きでも嫌いでもないというゾーンが存在するけど、このゾーンの境界は、本人しか分かりませんね。
koppe :
ということは、分解の境界を他人と共有することができないということになる。軸を2対言葉にして、強制的にどちらかに倒すようにすれば、境界の位置のあいまい性は排除されるね。
mokuren :
そうですね。これで、4象限(田んぼ)MECEの考え方が理解できたでしょうか?
koppe :
分類軸を見つけ出すのがポイントだということは分かりました。それが見つかれば、別の問題を考えるとき、「出入」という観点ではどうなのか、「官民」という観点ではどうなのか、と応用することができそうですね。
mokuren :
そうだね。
ところで、この思考法をマスターするためには、2つのポイントがあります。
mokuren :
一つは、この思考手順があることを理解すること。
mokuren :
もう一つが、「流入・流出」、「官民」といった言われてみると当たり前の2対言葉がすらすらと出てくるように訓練もしく経験を積むことです。
mokuren :
最初はなかなか、2対言葉が浮かんでこないと思います。それを乗り越えるために必要なのは、この思考手順で新たな第4の何かを見つけることができるという信念を持つことかな。
koppe :
最後までがんばるには信念がいるってことね。絶対見つかるはずって確信を持っていないと、考えるのがしんどいので途中であきらめてしまうもんね。
koppe :
そういえば、父がよくいってました。ほとんどの人は、95%のところまで行っているのに、そこであきらめてしまうと。最後の5%を乗り越えるのに必要なのが信念なんでしょうね。
mokuren :
そうですね。これで、今回の対談は終わりましょうか?
koppe :
これから意識して練習してみます。mokuren先生(?)どうもありがとうございました。
posted by koppe at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 9.4象限MECEの作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月20日

対談:田んぼMECEの具体例

koppe :
「2006年06月15日 2対言葉による二つの分解方法」で書いてある四象限のMECEの説明、具体例がないと良く分からないから、例を考えてみます、って言ったのはいいんだけど、田んぼMECE(四象限のMECEのことです)の具体例を考えるの難しいよ。
mokuren :
難しいね。がんばって!
koppe :
私は、普段田んぼMECEを使ってないからさっぱり浮かびません。
mokurenさんは田んぼMECEをヒアリングのときに使ってるんでしょ?
mokuren :
そうです。
koppe :
じゃあ、誰かに対するヒアリングでも、なんでもいいから思い出してよ。
mokuren :
そうきましたか。
では、何でもいいから問題点を三つあげてみて。たとえば、今社会問題となっている少子化問題についてでもいいから三つ挙げてみて。
koppe :
労働力が減る、税収が減る、消費がへる。
koppe :
少子化の対象となる人がすること。それが減る。と考えると
労働する。
税金を納める。
物を買う。
これが3つだとすれば、残りの一つは何?
mokuren :
この3つはそもそも何を分解したの?
koppe :
少子化で減ると困るもの。
mokuren :
そういうことですね。ここまできたら簡単だと思うよ。
労働する が流入。
税金を納める。物を買う。 が流出。
koppe :
どこからどこへの流れなの?社会から個人?
mokuren :
労働者の集団。
koppe :
??
mokuren :
労働する は流入というより、源泉かもしれない。
koppe :
個人と社会の間のお金の流れと考えると、
税金、消費は個人から社会へのお金の流入、
労働は社会から個人へのお金の流出。
mokuren :
そうですね。
koppe :
社会へのお金の流入が二つ、個人へのお金の流出が一つ、流出が1つたりないよ?
mokuren :
そうでしょう?この足りないことに気づくことが第一のポイントです。
そして、それが何であるかを考え付くことが第二のポイントです。
では、ヒントを言いましょう。
個人へのお金の流出は労働だけですか?
koppe :
福祉は流出?
mokuren :
そうです。
koppe :
お、4つになった。「少子化で減ると困るもの」から「福祉」というキーワードはでてこないね!
mokuren :
そうでしょ?
mokuren :
労働で源泉を作って経済というお金の循環を作っていた社会から、福祉という源泉で経済というお金の循環ができる社会に変わってくる。
労働での源泉でもっとも減りつつあるのが工事、建設。
福祉という源泉でもっとも増えつつあるのが、ケアxxとか、xx手当。
mokuren :
これで、田んぼMECEの考え方を少しは理解してもらえました?
koppe :
なんとなく分かったような気になってきた。前回の2006年06月15日の「2対言葉による二つの分解方法」での説明よりは数段理解できてきたと思います。
posted by koppe at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 9.4象限MECEの作り方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月17日

大失敗から分かること

 mokurenさん、話の途中に割り込ませてもらいます。
 昨日、客先で大失敗をしてしまいました。ヒアリングの実施場所を間違えていってしまい、20分も遅刻してしまったのです。間違えていった場所は、ヒアリング対象者の所属する第一営業部のあるビルで、私は何の疑いももたずに間違ったビルに行ってしまいました。
 なんでそんな間違いをしてしまったのかと、よくよく考えてみて、その2日前のヒアリングで、第一営業部とその場所を結びつけて理解しなければならなかったことを思い出しました。
 ヒアリングをするときは、自分たちの知らない相手の情報を一度に大量に聞きだして、全体像や細部の違いを理解しようとします。2日前のヒアリングでは、場所がはなれた第一、第二、第三の3つの営業部があり、第一営業部だけがヒアリングの目的である営業支援スタッフの組織と同じビルにあるために、コミュニケーションのやり方が他と違うということを教えてもらいました。そのときに私は、第一営業部と営業支援スタッフのいる場所とを必死に結びつけて理解しようとしていたのです。その結びつきが強すぎて、私の頭の中で、「第一営業部→ヒアリング場所」が、「第一営業部→存在する場所」に置き換わってしまったようです。
 このことから、理解するときには、点情報をお互いに関係付けようとしていることが分かります。この大失敗は、わかるために必要な「関係と分解と具体例」の「関係」の存在を確かに実感させる出来事になりました。
posted by koppe at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 90.最近の出来事から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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